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2022-11-30
「銀イオンの殺菌効果って本当にあるの？」
このように思われている方はこの記事をぜひご覧ください。
銀イオンの実証されている効果について解説します。
効果がないとされた疑念の事例や、そのほかの疑念についても紹介しています。
目次
銀イオンには、従来から世の中でいわれている通り、殺菌や抗菌の効果があります。
酸素と結びつく作用により、ウイルスや微生物細胞の中に取り込まれて抗菌性を発揮します。
細胞内に入った銀イオンは、タンパク質等に結合する性質を持ち、タンパク質の機能障害を引き起こすのです。
そして活性酸素が発生するようになり、微生物細胞は死滅へと導かれていきます。
銀イオンは、その抜群の殺菌・抗菌の効果から、さまざま生活のシーンで活用されてきました。
インフルエンザウイルスを始めとする数々の微生物への殺菌・抗菌効果は、これまでのさまざまな研究で証明済みです。
そのほかでは、花粉やハウスダストといったアレル物質への効果、消臭効果があります。
実は、過去に銀イオンの除菌効果が否定された商品事例がありました。
それはこのような事例です。
2007年11月27日、公正取引委員会は、トイレ用芳香剤の商品を扱うアース製薬に対し、効能表示が適当でないとの判断から排除命令を下しました。
「銀イオン＋フッ素コートセボン」のパッケージには、「銀イオンで除菌」と表記がありましたが、実際銀イオンはほとんど検出されなかったのです。
公取は、これが景品表示法に抵触する不当表示に当たるとし、「銀イオンの効果なし」として排除命令を下すに至りました。
「銀イオンの効果なし」の真相は「銀イオンの実体なし」でした。
銀イオンそのものの効果を否定しているわけではありません。
効果の発揮を期待する銀イオンが、実際にはほとんど含有していなかった事実を浮き彫りにしているのです。
銀イオンを活用するに当たり、世間ではさまざま疑念があげられています。
抵抗感を持たれる方も一定数います。
銀イオンの殺菌や抗菌の効果は、本当に安心して期待できるものなのでしょうか。
使用をためらう方が抱える、主な疑念4つを紹介します。
銀は、水に溶けると水銀に変わるのではないか、と考える方がいます。
蛍光ランプや水銀体温計で使われる水銀は、その排出による環境汚染や健康被害が世界的に問題視されています。
殺菌効果により細菌が死滅するのだから、同様に人体の細胞にもなんらかの悪影響があるのでは、と考える方がいます。
一例としては、消毒剤に使用される塩化ベンザルコニウムですが、殺菌力が高い一方で人体への危険性も指摘されています。
銀イオンは残留性がないから安定した殺菌効果を望めないのでは、と考える方がいます。
厚生労働省が出している「レジオネラ症の知識と浴場の衛生管理」の記事内には、「オゾン殺菌、紫外線殺菌、銀イオンなどの消毒方法はいずれも消毒効果に残留性がないため、塩素系薬剤と併用するのが望ましい」との記述があります。
昨今求められている厳しい環境基準の中、排水として河川に流れる銀により自然環境が汚染されるのではないか、と考える方がいます。
汚染水垂れ流しによる水質汚濁の問題は世界的に深刻で、現在世界は、海水が汚れたり生態系が劣化したりする危険にさらされています。
ここまでに紹介した、使用をためらう方が抱える主な疑念4つについて、その信憑性を解説します。
この解説を基に、迷信や間違った思い込みを頭の中で整理し、安心して銀イオンの効果を期待できるとよいでしょう。
銀を水に溶かしても水銀にはなりません。
なぜなら、銀と水銀はまったく違う金属物質だからです。
日本語としては誤解を招く言葉ではありますが、元素記号でも区別されている通り、まったくの別物です。
単細胞の細菌に対し、人の身体は複合細胞の生物です。
細菌細胞への影響と人体細胞への影響とを、同一視点で考えるべきではないでしょう。
人は何億個もの細胞を持ち、新陳代謝や免疫の機能もあります。
体内に余分に銀イオンがある場合でも、その銀イオンは自然な生理作用で体外へと排出されます。
銀イオンは殺菌効果とともに残留性もあります。
これは世界的にも研究で証明されている常識です。
その残留性から蒸発消失による殺菌効果の低下がなく、殺菌効果は極めて安定しています。
厚生労働省も説明表現の不十分さを認めています。
銀イオンを「水中に溶解した銀の原子」として見定められず、銀イオンの性質を見誤っていました。
銀は水銀や塩素とは違って無害であり、自然界に残留し続けて自然環境を汚染するような心配はありません。
銀イオンは、排水中では活性を失い、検出限界まで希薄化します。
河川に流れる自然環境への影響は、そもそも考える必要はありません。
本記事では、実証されている銀イオンの殺菌・抗菌効果について解説しました。
同時に、効果がないとされた疑念の事例やそのほかの疑念についても紹介しました。
それが曲解されて誤解されているのを、今回の記事で理解してもらえたでしょう。
ウイルス感染が懸念される今日、上手に日々の生活で銀イオンを活用しましょう。
江上 孝明（エガミタカアキ）
株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。
新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。
NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。
資格：２級ハウスクリーニング技士（H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会（※））
※現：公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会
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