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放置は危険!長年の油汚れ 換気扇を劇的に復活させる最強の掃除術と注意点

2025-06-22

キッチンで料理をする際に発生する油汚れや湯気は、レンジフード(換気扇)が吸い取ってくれますが、この換気扇を長期間放置すると、長年の油汚れがこびりつき、異臭や動作不良の原因となります。

特に、換気扇内部に蓄積した長年の油汚れは、フィルターやファン(プロペラ)の回転を妨げ、換気効率を大幅に低下させるだけでなく、最悪の場合、蓄積した油汚れが引火し、火災の原因となるリスクも潜んでいます。
このような頑固な油汚れは、通常の洗剤では歯が立たず、専門的な知識と方法が必要となります。

本記事では、長年の油汚れがこびりついた換気扇を安全かつ効果的に掃除するための最強の洗剤選び、漬け置き洗いテクニック、そして掃除中に注意すべきポイントを徹底的に解説します。

放置は危険!長年の油汚れ 換気扇を劇的に復活させる最強の掃除術と注意点

長年の油汚れが換気扇にもたらす3つの深刻な原因

換気扇に長年の油汚れが蓄積することで、単に見た目が汚いだけでなく、キッチンや建物全体に様々な深刻な問題を引き起こします。

原因1:換気効率の低下と異臭の発生

換気扇のフィルターやファンに油汚れが分厚くこびりつくと、空気の通り道が塞がれ、換気能力が大幅に低下します。
換気効率が低下すると、調理中に発生した煙や臭いがキッチンにこもりやすくなります。

この未排出の油を含んだ空気が、リビングや他の部屋に流れ出し、家全体の油汚れや臭いの原因となります。
また、蓄積した油汚れ自体が酸化し、不快な異臭を放つようになるのも深刻な原因です。

原因2:火災リスクの増大と換気扇の故障

長年の油汚れを放置することは、最も避けたい重大な原因を引き起こす可能性があります。
換気扇内部に付着した油汚れは、熱源に近い場所にあり、万が一、調理中の炎が換気扇内部に吸い込まれた場合、蓄積した油に引火し、火災につながる原因となります。

また、油汚れの重さでファンが重くなり、モーターに過度な負担がかかることで、換気扇本体の故障や寿命を縮める原因にもなります。

原因3:カビや雑菌の温床となる

換気扇は、調理による油汚れだけでなく、湯気によって発生する水分も同時に吸い込んでいます。
油と水分が結合することで、換気扇内部はカビや雑菌が繁殖しやすい温床となります。

油汚れが長年蓄積した換気扇を通して排出される空気は、カビの胞子を含んでいる可能性があり、これは衛生上、非常に注意が必要な原因です。

長年の油汚れを溶かす!最強の洗剤選びと漬け置き術

蓄積した油汚れを効果的に落とすには、汚れの性質を理解し、適切な洗剤を使うことが成功の鍵となります。

長年の油汚れには「アルカリ性洗剤」が必須

油汚れは酸性の汚れであるため、これを中和して分解するには、その反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うことが最も効果的です。

特に、長年の油汚れには、より強力な「強アルカリ性」の業務用水準の洗剤や、ホームセンターなどで手に入る「セスキ炭酸ソーダ」や「重曹」などのアルカリ剤を高濃度で使用することが有効です。

ただし、強力な洗剤を使用する際は、皮膚保護のためのゴム手袋やゴーグル着用など、安全への注意が必要です。

ファンやフィルターは「50℃以上のお湯」で漬け置きする

強力なアルカリ性洗剤の効果を最大限に引き出すためには、「熱」の力を借りることが重要です。
取り外したファンやフィルターなどの部品を、50℃から60℃程度の熱いお湯に、強アルカリ性洗剤を溶かした溶液に浸します。

油汚れは熱を加えることで溶けやすくなる性質があるため、長年のこびりつきも熱いお湯に浸すことで緩み、洗剤成分が浸透しやすくなります。
2時間以上、可能であれば一晩漬け置くことで、頑固な油汚れが水に浮いて剥がれ落ちるメリットがあります。

漬け置き後のブラッシングと仕上げ注意点

漬け置き後に残った細かい油汚れは、ブラシやスポンジを使って物理的に除去します。
ファンやフィルターの細かい網目状の部分は、歯ブラシや古くなったタワシを使って優しくこすり落とします。
このとき、強くこすりすぎると部品が変形したり、コーティングが剥がれたりするので注意が必要です。

油汚れをすべて洗い流したら、洗剤が残らないように十分にすすぎ、完全に乾燥させてから換気扇に再取り付けます。
水分が残っていると、すぐにカビや錆の原因となるため、乾燥は非常に重要な注意点です。

長年の油汚れ掃除における安全上の重要な注意点

強力な洗剤や高温のお湯を使う換気扇掃除は、作業中の安全確保が非常に重要です。

注意点1:洗剤の「混ぜるな危険」を厳守する

特に長年の油汚れを落としたい一心で、複数の洗剤を混ぜて使用することは、絶対に避けてください。
アルカリ性洗剤と塩素系漂白剤(カビ取り剤など)が混ざると、有毒な塩素ガスが発生し、命に関わる重大な事故の原因となります。

洗剤を使用する際は、必ずパッケージに記載されている「混ぜるな危険」の表示を確認し、単独で使用する際は注意を払いましょう。
作業中は必ず換気を良くし、皮膚や目に洗剤が入らないように保護具を着用する必要があります。

注意点2:電装部品とモーターへの水濡れ防止

換気扇本体を掃除する際、電装部品やモーター部分に水や洗剤がかからないように細心の注意を払う必要があります。

換気扇内部のファンなどを取り外した後のフード本体内側を拭き掃除する場合、水拭きする際は固く絞った布を使用し、モーターや電源コードの接続部には絶対に水がかからないように保護します。

これらの部分が濡れると、漏電や故障の原因となるため、細部にわたる注意が必要です。

まとめ:長年の油汚れ 換気扇掃除で実現する快適なキッチン

長年の油汚れがこびりついた換気扇は、換気効率の低下、異臭、そして火災リスクの増大といった深刻な原因を引き起こします。
この頑固な油汚れを安全かつ確実に落とすためには、強アルカリ性洗剤と50℃以上の熱いお湯を使った漬け置き洗いが最も効果的な方法です。

掃除の際は、洗剤の混合禁止や電装部品の水濡れ防止といった安全上の注意点を厳守し、定期的な換気扇掃除で、常に清潔で快適なキッチン環境を保ちましょう。

コラム監修者 プロフィール

お風呂の天井のカビが落ちない!カビが生える原因と落とし方

江上 孝明(エガミタカアキ)

株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。

新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。

NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。

資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会

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