2025-01-08
せっかくの新生活なのに、汚れたままの部屋にがっかり…。
入居後にハウスクリーニングの不備に気づくと、「もう遅いのかな?」と不安になる方も多いでしょう。
ですが、状況によってはやり直しを依頼できる可能性があります。
この記事では、やり直しの可否や手続きの流れ、注意点などをわかりやすく解説しています。
「これってやり直しできる?」と迷ったら、まずはこの記事を読んでみてください。
目次
入居してから汚れに気づいた場合でも、ハウスクリーニングのやり直しをお願いできるケースはあります。
まずは、どんな場所が特にやり直し対象となりやすいのか、どの程度の汚れが問題になるのかを知ることが大切です。
入居後に「ここ、掃除されてない?」と感じるのは、キッチンや浴室、トイレなどの水回りが多く、特にカビや水垢が残っている場合に不満が出やすいです。
また、エアコンの内部や窓のサッシ、床の隅にほこりがたまっていると、見落とされた印象を受けることがあります。
これらの場所は見た目以上に衛生面にも影響を与えるため、入居者としてはしっかり清掃されていることを期待する箇所です。
チェックの行き届きにくいポイントでもあるため、やり直し依頼が多くなる傾向があります。
「多少の汚れは仕方ない」と思うかもしれませんが、明らかに掃除がされていないと感じられるレベルであれば、やり直しの対象となる可能性があります。
例えば、シンクに水垢がびっしり残っていたり、浴室の排水口に髪の毛が詰まっていたりする場合は、ハウスクリーニングの不備とみなされることがあります。
ただし、軽度のホコリや自然な経年劣化の範囲内とされる場合は、やり直し対象とならないこともあるため、判断には写真や証拠を残しておくことが大切です。
すべてのケースでやり直しをしてもらえるわけではありません。
たとえば、契約上「現状渡し」と明記されている場合や、入居後に時間が経ってしまった場合は、対応が難しくなることがあります。
また、管理会社が「これ以上は清掃済み」と判断することもあります。
こうした場合は、自費での追加クリーニングを検討するか、清掃会社に相談して部分的に対応してもらうのが現実的な解決策です。
トラブルを避けるためにも、早めの相談と記録がポイントになります。
「汚れが気になるけど、どう動けばいいの?」そんな時は、焦らず冷静に手順を踏むことでスムーズな対応が可能になります。
ここでは、やり直しを依頼する際の流れを確認しましょう。
入居後に汚れが気になったら、まず最初に行うべきなのは、大家さんや物件を管理している不動産会社への連絡です。
電話でもメールでも構いませんが、可能であれば写真を添えて、どの場所がどのように汚れているのかを具体的に伝えるとスムーズです。
「清掃済み」と聞いていたのに違和感があることを、冷静かつ丁寧な言葉で伝えることが重要です。
感情的にならず、事実ベースで状況を共有することで、相手も誠実に対応しやすくなります。
やり直しが対応可能かどうかは、賃貸契約の内容によって異なります。
入居前のクリーニングが「サービス」なのか、「契約に含まれる義務」なのかは重要なポイントです。
また、ハウスクリーニングに対する保証がついている場合もありますので、契約書や管理会社から渡された書類をよく確認しましょう。
不明な点があれば、遠慮せずに管理会社へ問い合わせてみることをおすすめします。
契約内容を把握しておくことで、不当な請求や行き違いを避けられます。
やり直し対応をお願いする際、費用の発生有無についても確認が必要です。
入居者の都合で再清掃を希望する場合は、自費となることもありますが、明らかにクリーニング不足の場合は、管理会社または前入居者側の責任として無償対応されるケースもあります。
また、再清掃が難しい場合でも、業者の紹介や一部費用負担などを交渉できる場合もあるため、話し合いの余地を残しておくと安心です。
交渉は丁寧に、証拠や記録をもとに進めることが大切です。
入居後のトラブルを防ぐには、引っ越し前や契約前の確認がカギとなります。
事前にチェックしておくべきポイントや、クリーニング依頼時の伝え方を押さえておきましょう。
物件を内覧する際は、部屋の間取りや設備だけでなく、「ハウスクリーニング済みかどうか」も忘れずに確認しておきましょう。
掃除が完了していない段階での内覧であれば、「いつ清掃予定か」「どこまでクリーニングしてもらえるか」などを具体的に聞くことが大切です。
また、すでに清掃済みの場合も、仕上がりの状態を目視でチェックし、不満があればその場で相談することで、入居前に対応してもらえる可能性が高まります。
入居時に気になる汚れを見つけたら、必ず写真を撮って記録しておきましょう。
特にキッチンやバスルーム、窓サッシ、床の傷などは時間が経つと原因の特定が難しくなり、責任の所在が曖昧になります。
写真に加え、いつどの場所にどんな汚れがあったかをメモしておくことで、管理会社への連絡時にも役立ちます。
記録を残すことは、自分自身を守る有効な手段です。
ハウスクリーニングを依頼する際には、「どの場所をどこまで清掃してほしいか」「どの程度の仕上がりを期待しているか」を明確に伝えることが重要です。
例えば、「水回りはカビを重点的に除去してほしい」「エアコン内部まで洗浄してほしい」など、具体的な要望を伝えることで、業者側も対応しやすくなります。
曖昧な依頼はトラブルのもとになるため、期待値をしっかり言語化することがポイントです。
入居後にハウスクリーニングのやり直しが必要だと気づいても、冷静に対応すれば快適な住まいを取り戻すことができます。
まずは状況を整理し、管理会社や大家さんとしっかりコミュニケーションを取りましょう。
そして、事前確認や依頼時のポイントを押さえておくことで、次の引っ越しや住み替えの際にも安心です。
「気になるけど、どうすればいいか分からない」と感じた時こそ、この記事を参考にして一歩踏み出してみてください。
江上 孝明(エガミタカアキ)
株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。
新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。
NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。
資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会
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